
これは、プロ野球のイチロー選手がこれまでに記録した最高打率だ。大リーグ移籍直前の2000年に記録した3割8分7厘だが、3回に1回強はヒットを打っている計算になる。逆に約3分の2はアウトになっているということでもある。イチロー選手はヒット数にはこだわるが、4割には固執しない。それは人間の限界を理解し「悟り」に達しているからに違いない。
「イチロー選手がいかに優れたバッターであっても、約3分の2はアウトになっていますよね。相場でも同じで、いくら腕を上げても、必ず勝てるわけではないんです。運しだいのこともあるし、見送るという選択も大切だと思います」
前回、ゴルゴ13の話を紹介したが、百発百中のヒットマンでさえも「運」を大切なものと捉えているのだ。失敗はつきものだと、心に余裕を持っておかなくてはならない。イチロー選手でさえも、6割以上はアウトになるのだから、打てない球があるのだということを認識している。そして、負けたら無理に取り返すことを考えない。